今日は1月14日(日)です。伊達政宗の名言とそれにまつわるエピソードです。

今日は1月14日(日)です。伊達政宗の名言とそれにまつわるエピソードです。

伊達政宗は、政治の拠点として新たに仙台城を築くにあたり、これまでの伝統を重視する姿勢を見せた。仙台は古代陸奥国府の所在地である宮城郡に位置することもあり、この地の名所・旧跡の再興と再生に力を尽くした。奈良時代の陸奥国分寺跡に薬師堂を建立し、平安時代の坂上田村麻呂ゆかりの、さらには室町時代の奥州探題大氏崇敬の大崎八幡宮を仙台に移転させ、鎌倉時代以来陸奥国随一の名刹と称された松島円福寺を瑞巌円福禅寺として再興した。その際に、畿内から当代一流の技術者を呼び寄せ、手の込んだ彫刻や極彩色からなる装飾性豊かな建造物や、金地に色彩豊かな濃絵で描かれた豪華絢爛な障壁画といった、桃山文化の豪壮華麗な手法を取り入れた。

一方で、伝統的な水墨画の世界も同時に取り入れている点に特徴がある。また具足や衣装などにも、斬新な美意識が徹底されている。

さらに南蛮文化の影響も受け、西洋世界への関心の高まりもみられる。政宗の文化的素養は、和歌や連歌、茶の湯、能楽、香といった伝統的な文化にも発揮された。これらは伊達家伝来の学を通して身につけられ、当代一流の文化人との交流の中で、磨かれていった。

写真左は松島の瑞巌寺、右は大崎八幡宮