今日は11月29日(水)です。今日から「羽生善治」の名言です。

今日は11月29日(水)です。今日から「羽生善治」の名言です。

まずは「羽生善治」について

○15級からのスタート

羽生さんが将棋と出会ったのは、小学1年の時でした。友達との遊びの1つであった将棋に羽生さんは次第にのめり込んでいきます。そんな姿を見たお母さんは将棋の大会に羽生さんを連れて行きました。

初めての大会は予選で負けてしまいましたが、それがきっかけで将棋クラブの存在を知り、そこに通うようになりました。

将棋クラブは通常8級からのスタートでしたが、あまりに羽生さんが初心者だったため、席主の人が昇級の楽しみを知ってもらおうと15級を特別に設けてくれました。

それもあってか羽生さんはみるみる上達し、五年生の頃には5段に昇段、大会でも次々に優勝するようになりました。

○小学校6年生で奨励会入会

そして小学校6年生の時にプロ棋士の養成機関である奨励会に入会します。

最初は6級からスタートしますが1年あまりで初段に昇段すると、プロ棋士として認められる4段に若干の中学3年生でなってしまいます。羽生さんはこの奨励会の3年間が一番将棋に打ち込んだ期間だったと語っています。

こうして中学生棋士としてデビューすることとなった羽生さん。デビューの年からいきなり全棋士の中で1位の勝率を獲得します。その後も10代でいくつも賞を受賞し、初のタイトルである「竜王」も19歳の時に獲得、これは当時の最年少記録でもありました。

○タイトル7冠独占への挑戦

羽生さんが初タイトルを獲得した竜王の他にも名人、棋聖、王位、王座、王将、棋王の7代タイトルが将棋には存在し、(現在は叡王が増え8つのタイトルがあります)プロ棋士たちは主にこのタイトルを目指し戦います。

1つでもタイトルを獲得するのも大変な中、羽生さんは25歳の時に当時の全タイトルである7冠を独占します。これは1983年にタイトルが7つに増えて以来、史上初の快挙でした。

翌年の防衛戦で敗れ、連続のタイトル独占とはなりませんでしたが、2018年までの27年にわたり1冠以上のタイトルを保持し続けていました。

○永世7冠の偉業

この7つのタイトルですが、獲得してもさらなる高みが存在します。それはタイトルの殿堂入りともいうべき、永世という称号です。これは通算や連続など規定の基準をクリアした棋士に与えられるものです。

例えば永世竜王の場合だと、連続5期か通算7期の竜王位の保持を条件に初めて与えられます。これはそれぞれのタイトルによって条件が違うのですが、超人的に難しいのは言うまでもありません。

そして羽生さんは2017年の12月にこの永世の称号を7大タイトル全てで獲得してしまいました。これは史上初の偉業であり、当時ニュースでもかなり取り上げられたのを覚えています。

羽生さんが最後の永世の称号を得たのは、自身初めてのタイトルでもあった「竜王」でした。

◎目の前の勝利よりもあえて冒険的な一手を指す