今日は5月24日(水)です。今日から「さくらももこ」の名言です。

今日は5月24日(水)です。今日から「さくらももこ」の名言です。

まずは「さくらももこ」について

○八百屋の次女として生まれる

さくらももこさんは1965年に静岡県の清水市に生まれます。本名は三浦美紀さん。家は八百屋を営んでいました。

幼少期から絵を描くことが好きで、高校生になったら漫画を投稿してみようと漠然と思っていたさくらさんですが、学生時代はいたって普通の生活をおくります。

高校は女子校に入学し、部活は物理部に所属します。しかし物理に興味があったわけではなく、いちばん何もしなくてもいい部、というので入部を決めたといいます。

○高校二年生の終わりに漫画を描き始める

そんなさくらさんの転機となったのが、高校2年生の最後の学期でした。「高校になったら漫画を描こうと思っていたのに、何もせず2年が過ぎてしまった。高校を卒業する前に漫画家になれるか試してみたい。」

そう一念発起し、文房具屋で紙とペンを買い、初めての本格的な漫画に挑戦します。当初は正統派な少女漫画家志望だったさくらさんは、毎日明け方まで描き続ける生活をおくります。

そして高校3年生の学期が始まり、ようやく初めての漫画作品を描き上げます。しかし、初めて投稿した作品は入賞はおろか、”問題外”とされるBクラスに選ばれてしまいます。

全力で挑戦しても届かなかったことへの敗北感から、さくらさんは漫画以外に自分が何ができるか考え、一時期は落語家や漫才師など、お笑いの世界に行こうとも考えていたといいます。

○得意のエッセイと漫画を組み合わせる

しかし次第に、漫画家や芸人などの奇抜な夢を追わずにありふれた人生も悪くないと、心境も変化していきました。しかし、短大入学のための模擬テストで作文を書いた時「エッセイ風の文章が高校生とは思えない」と先生から絶賛されます。

こんなに文章を褒められるとは思っていなかったさくらさんですが、「得意なエッセイと漫画を組み合わせたらどうなるだろう?」と思いつき、再びペンをとります。

小さい頃から思い描いていた漫画家への夢を再熱させたさくらさんは、寝る間も惜しんでエッセイ漫画に没頭します。そして投稿した作品は初めて入賞しました。

○21歳の時にちびまる子ちゃんの連載スタート

短大に進んださくらさんは、18歳の時に「教えてやるんだありがたく思え!」で念願の漫画家デビューを果たします。1986年、短大を卒業し、出版社に入社しますが、2ヶ月足らずで退社し、漫画家だけで生きていくことを決断します。

そして同じ年の8月に「ちびまる子ちゃん」の連載がスタートしました。1990年にはアニメ化もされ、さくらさんは主題歌「おどるポンポコリン」の作詞を担当し、その年のレコード大賞も受賞するなど、マルチに活躍していきます。

その後も「神のちから」や「コジコジ」などの漫画作品や、「もものかんづめ」などをはじめとする多数のエッセイ本も残しました。晩年は乳がんを患い、闘病を続けたさくらさんは、2018年53歳で惜しまれながらその生涯を終えることとなりました。

◎シンプルは“粋”で、懐石料理みたいな良さがあります