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いそのかみ 古きためしを たづねつつ
新しき世の ことも定めむ
大意:新奇を好みたがるは免るべからざる人情であるが、万事、古き歴史を持って居るから、其本を忘れてはならないが故に、今後新しい世の中に必要な事を制定めるにも故事来歴よく古来の習慣を尋ねて、徐に新しい事物を定めるやうにせむ。
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うつせみの 世のためすすむ 軍には
神も力を そへざらめやは
大意:朕が一身のためでなく、世界の平和の為、国民幸福の為に、大義名分に従って進める軍には、神明も受けたまひて、その力を添へないで居られやうか、必ず力を添へてくれるに相違ない。