今日10月29日(土)は「狛犬」についてです。

今日10月29日(土)は「狛犬」についてです。

神社にお参りすると参道の両脇に一対で置かれた石造の狛犬を見かけます。神社境内のことを語るとき、鳥居と並んでまず思い浮かべるほど、狛犬は神社にとって一般的なもとなっています。

普段、私たちは石造のものを多く目にしますが、この他に、社殿内に置かれる木造や陶製のもの、金属製のものなどがあります。狛犬は高麗犬の意味で、獅子とともに一対になって置かれているとする説もあり、その起源も名称が示すように渡来の信仰に基づくもので、邪気を祓う意味があるといわれています。

神社にあるのが一般的ですが、寺院でも稀に置かれることがあり、東大寺南大門のものが石造としては我が国最古のもとされています。また、宮中では几帳(きちょう)の裾に置く重石(おもし)として木造の狛犬を用いていたようです。