今日10月22日(土)は「絵馬」について③です。

今日10月22日(土)は「絵馬」について③です。

古今東西を問わず、馬は人々の生活に深い繋がりをもっており、我が国においても、輸送や農耕軍要など、あらゆる面で大きな役割を果たしてきました。このことは馬に対する信仰とも結びつき、例えば平安時代に宮中でおこなわれた白馬節会(あおうまのせちえ)は、正月七日に天皇が出御され、白馬を御覧になるという行事ですが、白馬が聖なる「陽」の動物なので、これを見ればその年の邪気を祓うことができると考えられたのです。その後、この行事は各神社においても除災招福の神事として執りおこなわれるようになりました。

こうした信仰は、神の乗り物として献上される馬とも関連することで、特に献上された馬を神馬(しんめ)と呼びました。後世、神輿が神々の乗り物として主に用いられるようになり、馬は供奉するだけとなりましたが、現在でも遷御の際に馬を用いる祭りもあります。