今日9月3日(土)は「初誕生」についてです。

今日9月3日(土)は「初誕生」についてです。

お子さまの1歳の誕生日をお祝いする初誕生。出産から365日目を迎えるまでを振り返ってみるといろんなことが思い起こされるのではないでしょうか。

昔の日本では、現在のように毎年の誕生日をお祝いする文化はなく、誰もがお正月ごとに年をとる「数え年」で年齢を数えていたそうです。それでも満1歳を迎える赤ちゃんの誕生日だけは「初誕生」として盛大にお祝いをしていました。昔は医療技術が発達していなかったこともあり、生まれてきた赤ちゃんが無事1歳を迎えられたことを喜び、感謝の思いを込めておこなわれました。

初誕生には、「一升餅」と呼ばれる儀式が昔からおこなわれてきました。一升のもち米でつくったお餅(重さ約2㎏)を風呂敷に包み赤ちゃんに背負わせ、これからの成長をお祈りする伝統的な儀式です。一升餅の「一升」に「一生」を掛け、我が子が一生食べ物に困らないようにとの願いを込めます。とはいえ、赤ちゃんにとって約2㎏はかなりの重さになります。最近では、風呂敷ではなく背負いやすいリュックで代用したり、扱いやすい小分け餅などを使用したりするケースも増えているようです。

また、お餅を背負う一升餅以外にも、わらじを履かせてお餅を踏ませる「餅踏み」など、地域によってさまざまなやり方があるようです。