今日6月19日(日)は「宮中三殿」について②です。

今日6月19日(日)は「宮中三殿」について②です。

宮中三殿では、皇室祭祀をつかさどるため、国家行政機関たる宮内庁の組織とは別の内廷の組織として、掌典職が置かれ、掌典長の統括の下に、掌典次長・掌典・内掌典などの掌典職員が置かれています。内掌典(一般の神社で巫女に相当する未婚女性)は全員が三殿北側の詰所に居住します。毎朝午前8時から、賢所及び皇霊殿では内掌典、神殿では掌典が清酒や神饌などを供える「日供の儀」(にっくのぎ)をそれぞれ執行しています。続いて、午前8時30分には、宮内庁侍従職の当直侍従が、賢所・皇霊殿・神殿を天皇に代わって拝礼する「毎朝御代拝」(まいちょうごだいはい)を奉仕しています。日供の儀及び毎朝御代拝の各儀式は、廃朝(天皇が執務しないこと)や宮中喪が発せられていても、欠かさず行われます。