今日４月９日（土）は「天稚彦」について②です。
高天原の神々が天孫の降下に先立って地上世界を平定しておこうとしたときのこと、天穂日命の地上への派遣が失敗に終わったあとを受けて、地上を平定すべく天降りました。しかし自分が地上の王となろうとして、高天原を裏切りました。これを糾問しにきた使いの雉を弓矢で射殺しました。この矢が天上世界まで届き、そこから投げ返された矢に当たって落命しました。その葬儀のとき、訪ねてきた友人の味耜高彦根神(アジスキタカヒコネノカミ)があまりによく似ていたため、天稚彦が生き返ったものと勘違いされました。